バレエの回転

バレエにおける 回転というのは

とても大事な技術のうちの一つであり

それが良くなれば

それ以外の色々な回転の技が

上達するということになるので

これは心してやってみる

必要があるのである

私が現役の時代よく 回転28号という風に

あだ名を付けられた位

稽古場にいると常に回っていた

時代が時代だから

そんなにたくさん回ったわけではないが

それでもそのすぐ後に出てきた

 佐々木大ちゃんというのは

同じ稽古場で稽古をしたものが

回転数は 13回まわって

チェつと舌打ちをしたものだ

 最高では18回ぐらいもあったので

そう言った

ふうに思ったのだと思う

 私の方はそんなには回らないけれども

でも回転28号と言われたぐらい

回るのは得意で

稽古場に入ってくるとまず

何をするかと言うと回る

グランプリエの前に回る

 まあ回っていればすごい

体が出来上がってくるので

バーをやるその辺のことであれば

それで用が足りたというより

それでやってしまった

あまり良いことではないかもしれないが

そんな時代もあったというもので

その時の回転というものについて

少し皆様の プラスになることを

話ししたいと思っている

さて回る時に一番大事なのは何でしょうか

 とよく私は稽古場で生徒に聞く

慣れている子はすぐにスポットと答えるが

慣れてない子はそれ以外に

いろんなことを言う

何しろ一番大事なのはスポット

つまり顔をつけるということなのである

 もちろん体幹であるとか軸とかいうことも

大事なのかもしれないが

それを置いてもなおスポットをつける

ということがいかに大事であるかは

回ったことがある人にとっては

よくわかることだと思う

目つけないで回るということは

あり得ない

また目をつぶって回れるということも

不可能に近い

だから目を開けていていたところ

同じところをもう一度見るというのは

回転の基本中の基本である

 2回3回4回5回も

同じことを繰り返せばいいだけで

何も一回がちゃんと回れば

2回はちゃんと回れるという風なものである

後は たくさんあるが

まずはプリエでしょうね

プリエをちゃんとしないと

回転のスピードがつかない

それと深くプリエすればするほど

真っ直ぐ上に伸びていくから

 回転がしやすいということである

 だからジャンプであれ回転であれ

深く柔らかいプリエはとても大事である

だからレッスンの時に必ず

ドミプリエ、グランプリエは

きちんと一度止まる風に

見せなさいという風に教えて

 バレエにおける回転というのは

とても大事な技術の中での一つであり

それが良くなれば

それ以外の色々な回転の技が

上達するということになるので

これは心してやる必要がある